戦場でワルツを WALTZ WITH BASHIR

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監督:アリ・フォルマン
出演:アリ・フォルマン
時間:90分
公開:2008年
ジャンル:
戦争アニメ(海外)

コメント一覧

サイトウ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年07月19日 | 見た回数: 1回

少し前に見ました。shibataさんが見たより少し前かな。
個人的にはかなりいい映画でした。たしかに最後の実写は、すこし反則気味なかんじはしますが、当の本人たちからすれば、そこまでやりたくなる気持ちはわからないでもないかなぁと。
戦争ものの映画って結構あって、少し前にVFXばりばりの実写映画なんかもあったけど、それよりもこちらのほうがぐっと来たかんじがします。それは実体験をした人が作ったからかもしれませんが、たぶん、アニメという手法で、現実が要約されているから、いいたいことが伝わりやすいのではないかと思ったりもします。単純に現実をそのまま見せる、聞かせるよりも、実は要約したほうが伝わったりするのは、歳をとってからか、なんとくなく理解できるような感じがします。昔は、実体験にまさるものはないと思っていましたが、結局1人の人生の中で、そう多くのことは実体験できないし、ということは、どうやって他人の体験を知るのか、ということに話が向かうわけですが、そうなったときに、要約というのは効いてくるのではないかと。その意味で、余分なものをそぎ落とす(と言っていいかはわからんけど)アニメという手法がこの映画の言いたいことをうまく伝えているのではないかと思います。
要約ってすばらしいと思える映画でした。

でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年07月02日 | 見た回数: 1回

これを映画というかたちで世に送り出したことも、新しい表現方法で制作に取り組んだことも評価に値する、とは思う。でも「ドキュメンタリーは映画じゃない」という丞二の気持ちがわかっちゃった。

冒頭の夢のシーンは意味ありげで、不思議な動きも気持ちをぐいと引っ張ってくれたし、戦場でのワルツのシーンもさすがタイトルになってるだけのことはある、緊迫感がありつつ、戦時(これは内戦だけど)の緊張のなかに身を置いた誰もがどんなに滑稽に見えるか、見ている側もどれだけ気が狂っているか、その状況でなぜそのワルツが静かで美しいのか、体験者としての視点から描かれる間抜けさはヴォネガットの小説のようでもあり。
でも後半はほとんどインタビュー形式の語りで、単調で眠かったし、最後に実写映像を挟み込んだのも"映画"を見ているこちらとしてはいっぺんに意欲喪失、気が滅入る。分かるけどうーん、それは反則だー。

ただこれが事実である以上、わたしはこれをくだらない、つまらない映画だったとは言えない。酷?生殺し?宙ぶらりん?とにかくつらくて面倒な作品でした。

柴田宣史 | 簡易評価: 判断保留 | 見た日: 2010年07月01日 | 見た回数: 1回

さいとんが貸してくれたので、おたふく風邪の娘と視聴。

こういう映画って、おすすめとか残念とかいいづらっくて、つい判断保留ですが、「よく」できていたと思います。

最後に実写映像も加わりますが、むしろ抽象の度合いを高めた形でアニメでこれを表現する、というのは、うまい手法なのかも知れません。

象徴的な夢にこだわりながら、失われた記憶を補完していくという流れも妙味かと。