少女漫画のせいで、ブスが調子に乗るんだよ！
なんてセリフをどっかで聞いたことがありますが、ブス（とはいえ漫画なのでそんなに酷いわけもなく普通程度、目立たない、眼鏡でおさげ程度）が各種美男にモテまくる、というのは少女漫画の典型パターンの一種。主人公はとある非日常（魔法とかタイムトラベルとか）を生きることで成長しつつ、行く先々で出会った男子と恋に落ち…。あまりそれ自体を否定する気はないんだけど、その典型って日本だけのものだと思ってました。
が、イギリスにもあるんですねー、へーえ。
サエない三十路女がチャラくてナンパなおにーさんと真面目でお堅いインテリ男子になぜかモテモテ、そして喧嘩はやめてー、二人を止めてー、わたしーのためにあらそーわないでー、です。
少女漫画って少年漫画と違って、少女が終わったら読まなくなるもの。いまだに「ジャンプ」読んでるオトナはたくさん知ってますが、いまだに「りぼん」読んでるオトナは少なくとも私の周りにはいません。だからあんな話でいいんです。じゃあ大人がリアルに少女漫画を演じると…、リアルさが怖い。レニー・ゼルウィガーの醜さが怖い。30歳で自意識過剰なデブ、共感しにくいでしょー。その上モテモテ。ほら、だんだん腹が立ってきた。そう思わせる彼女の女優根性は見上げたもので評価しますが（体重増やして頑張ったらしいし）、これを見て「私も明日からがんばろっ」という気にはなれない、残念ながら。
下でなく上を見てテンション上げていきましょーよー、格好いいおねいさんを見たら私だってしゃきっと背筋が伸びますもの。

あ、「あの人よく見ると顔が紫色なの…」ってママのセリフは好きかな。これ以降、みのもんたを見るたびにこのセリフが脳裏をよぎります。