敬愛なるベートーベン COPYING BEETHOVEN

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監督:アニエスカ・ホランド
出演:エド・ハリス.ダイアン・クルーガー.マシュー・グッド.フィリーダ・ロウ.ニコラス・ジョーンズ.ラルフ・ライアック
時間:104分
公開:2006年
ジャンル:
音楽伝記ドラマ

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年04月25日 | 見た回数: 1回

きむさんのおすすめだったので、たまたま遊びにきていたのぐちの妹さんも巻き込んで見てみました。

途中ちびっ子たちに邪魔されなければ、もっと集中できたのかもとも思いますが、それはそれとしてそれなりに楽しみました。

愛するゲイリー・オールドマンの「不滅の恋 ベートーヴェン」でも(本物をみたことないにも関わらず)本物みたい、と思ったもんですが、エド・ハリス版も何というか本物みたい。ただWikipediaでは、本物(として伝えられているベートーベン像)との格差について言及されていますね。

アンナ・ホルツは架空の人物だそうで、「不滅の恋人」も、ベートーベンを、彼の周辺にいた女性から証言的に描く筋立てでしたが、本作も弟子というか、写譜師である彼女を入れることで、面白さを出しているなあと思います。なんというか、アンナ・ホルツが、実は幽霊のようなもので、ベートーベンにしか見えていない、ベートベーンにとって都合の良い美しい唯一の理解者なのだとしたら? なんというかそういう空想をもてあそんでいると、史実に忠実かどうか、なんてどうでもよくなってきて、それもまた楽しいですね。

ところで気になるんですが、交響曲を初演3日前にまだ書いてるって設定としてどうなんでしょうか? でもって、写譜師は一人でいいのでしょうか?

また、第九の演奏時間は、CDの直径に影響したという有名な逸話がありますが、ここでは「2時間」と語られていて、えーとおもったら、これまたWikipediaによると、「1時間54分を越す長い演奏」もあるとのこと。

初演に関しても、Wikipediaで言及されていますが、なるほど映画が事実をモチーフにしたエピソードを盛り込んでいるのがわかってなかなか面白いのでおすすめです。

金 克美 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年11月18日 | 見た回数: 1回

日本では年末になると、なぜかあちこちから流れてくる第九交響曲。よく考えてみると、あの合唱の部分しか知らなかった。映画の見せ場は、その第九を初めて演奏するところ。もう、ちょーかっこいい!ベートーベンすごい! という感じでした。
映画館の音響で見てたらきっと感激のあまり泣いてたかも。

原題が「Copying Beethoven」なんだけど、写譜のことやったんですね。作曲家を目指す人は音を書き取る訓練もするんですね。当たり前のことのようだけど改めてみて感心しました。

楽譜は言語といっしょで、読めるようになると曲が譜面から見えるようになるあの感覚を、長い間忘れてました。

しかし、自分のうちにあるものを形に創造していくというのは、喜びも大きいけど、苦しい人生ですね。よかった、天才じゃなくて。ほんと。