アイスマン 宇宙最速の戦士 冷封侠:時空行者

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監督:イップ・ワイマン
出演:ドニー・イェン、ホアン・シェンイー、ユー・カン、ワン・バオチャン、倉田保昭、サイモン・ヤム
時間:87分
公開:2018年
ジャンル: SFアクションファンタジー

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2025年11月25日 | 見た回数: 1回

ちょっとこれはすごかった。 見ていて、これは一体何を見ているんだろう?映画ってこんなんだっけ?と不安になりました。こんな感覚、残念映画愛好家としてもなかなかに稀だなー。

いやね、ドニー・イェン大先生の主演作ですよ。なんだかんだで宇宙最強の男なので、宇宙最速であっても何ら問題はない。が、御本人無許可で公開にこぎつけてボロカスにされたいわく付きの映画らしいです。

いや、これは確かに許可出さないだろうなー。
ドニー兄さんがあかんとかじゃないんですよね。いいとこあるんですよ。そこそこ剣戟にしても格闘にしてもアクションはやってる。ラストの謎の日本の侍との剣戟アクションなんか、高速でかつ切れもありそれだけでも見る価値はある。相手の倉田さんも和製ドラゴンと呼ばれるだけはありますよね。なぜか北条氏という侍です。 また、タイムトラベルものらしく未来の知識を使えるということで、そこで学んだことは中指立てる。というドニーのおちゃめっぷりも拝める。あと、ドニー兄さんについては感情が一切揺り動かされていない感じの三角関係とかね。

以上頑張って褒めてみました。

とにかく全編通じて話が破綻していて本当に意味がわからない。若干養護すると、これ、基本的には続編らしく、前作(「アイスマン 超空の戦士」)の内容もザーッとあらすじのように流してくれる。親切設計!ただし見てる限りじゃ、延々ドラマでよくある先週こんな事があったよ。を見続けさせられた挙げ句にいつの間にか本編に入っているという。 敵のキャラもいまいち頭に入らんし、味方すらもなんのためにいるかわからないという。

タイムトラベルしたりするのは超速の戦士だからであって「ザ・フラッシュ」を思い出させる。 あれもタイムトラベルして過去を変えようとしてましたよね。発送はおんなじみたいなもんです。が、高速移動する能力かという塗装でもなくて、中国に隠された秘宝だそうな。あと、鍵と呪文。 これでワンセットなんですが、例のごとく鍵はドニー兄さん。秘宝は昔の仲間の敵ラスボス、呪文はドニー兄さん。ただし呪文に関しては(吹き替え版でいうところの「神と帝がどーたらこうたら。」を繰り返すだけ)。

しかーしこの繰り返しを敵ラスボスが何回も聞いても覚えてくれない。眼の前でやってるんですよ。しかもそれを浸かって真剣に世界を手にしようとしているにもかかかわらず、20文字程度の、興味のない僕ですら半分くらいサラッと覚えちゃったこの呪文を覚えられないのだ。
未来に置き去りにすれば事足りるのにわざわざドニー兄さんも一緒にタイムトラベルさせたり・・・あえて主人公を怒らせるために村全員を壊滅させたり、倭寇と組んでみたり、一体何がしたいんだろう?? 最後にゃ、歴史の転換点を変えても結局大筋変わんないよね。しょうがない、私が時の番人になろうじゃないか!と心を強く持つ、いわば「タイムパトロール」前日譚みたいなものと言ったらいいんかな?

正直、サーッとあらすじだけ書いてみたものの、あらすじとはこのことで、本編の内容がぜんぜん頭に残ってないんだわ。ラストバトルとか、ちょくちょくアクションシーンを堪能したなー。という記憶だけが刻まれる稀有な作品。

前作「超空の戦士」は残念ながら見られなかったんですが、その流れで見たらまた違った感想になるのかなー。とにかく全然頭に入ってこなかったので正直「残念」をつけるべきかどうかも怪しいんですが、少なくともドニー兄さんを見たいとかそーいうのがなけりゃ、見る必要はないんじゃないかなー。