ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突 Game of Thrones (season 2)

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監督:エピソードによる
出演:ピーター・ディンクレイジ、エミリア・クラーク、キット・ハリントン、レナ・ヘディ、ニコライ・コスター=ワルドー
時間:544分
公開:2013年
ジャンル:
ファンタジー

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2023年05月10日 | 見た回数: 1回

第1章はベストスパイスで乗り切ったけど、だからこその反動形成の第2章。「つまらなくはないのだけど、いつから面白くなるのだろう」というのは、我が意を得た、奥さんの言。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

  • 「ぜったい3人殺せる超人」がアリアを誘った時。「お、いよいよ面白くなるのか」と思ったら、誘いを断るアリア
  • 「俺が逃してやろうか?」とハウンドがサンサに持ちかけた時に、「でこぼこカップルができて、面白くなるのか」と思ったら、逃げないサンサ

隠しテキストはここまでです。

いや、2人とも、誘いに乗ろうよ。

そして、依然エロエロで、みな「オラのおっぱいを見てくれ!」といわんばかりに、直立して脱衣なさる。もう、エロいのは、そんなにいらんのよ……。

でもって、物語を展開させるのには、どうしても秩序を乱していく必要があるのはわかるのだけど、約束を破る人が多いというか目をひく。以下、ネタバレ隠しで、反故になった約束の一例。

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  • シオン・グレイジョイ: スタークを裏切る
  • ロブ・スターク: 橋の代償の婚姻の約束を破る
  • キャトリン: 捕虜(ジェイミー・ラニスター)を逃す
  • ジョン・スノウ: 女野人を殺さない

隠しテキストはここまでです。

んでもって、この「約束を破る人たち」をみて、長女が「人としてどうなん?」とブツブツいう。

奥さんは、「こんな高校生くらいの人たち*1が、戦争の世界に生きていたら、刹那的な判断を繰り返してしまうのは理解できる」と言っていて、ぼくもそう思うのだけど、長女の言い分もわからんではない。横紙破りの混沌があまりに旺盛だと、まあ、少々疲れるものはあります。

物語の良し悪しに、登場人物への感情移入という要素は必須ではありません。登場人物の誰にも感情移入や共感なんかなくたって、面白い物語は数多あります。だから「感情移入できない/共感できない人がいる」というのは、それはそれとして、措いておいて、「こんな高校生くらいの人たちが生き急ぐのは、それはそれで理解できる」というのは、「共感」と言わなくてよくて、「想像力」の力だと思うのですよ。その力は、今後必要な力だと思うので、長女氏にも鍛えていって欲しいものだと思います。


  • *1 むろんしっかり歳を重ねた人たちもいるのだが

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