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大統領の執事の涙 THE BUTLER
画像表示切り替え監督: | リー・ダニエルズ |
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出演: | フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、アラン・リックマン、ロビン・ウィリアムズ、キューバ・グッディング・Jr |
時間: | 132分 |
公開: | 2014年 |
キャッチコピー: すぐ目の前で、世界が動いていた 彼は、見ていた。 7人の大統領に仕えた黒人執事 世界の中心(ホワイトハウス)の知られざる物語 | |
ジャンル: 歴史もの、伝記、ドラマ、実話 |
端的に言うと、「わかりやすい、アメリカの黒人の歴史」。ホワイトハウスの執事になった主人公と、その父、息子たちの三世代を通して、アメリカで黒人の地位が獲得されていく過程を描いているのだけど、それぞれの世代の戦い方を、落ち着いた語り口でうまく描いていると思う。
邦題は、ちょっとやぼったく「執事の涙」とあるけど、最後まで見ると、あんまりこの邦題を責める気はなくなる。なんで泣くか。ちょっとなるほど、な理由なんですよ。
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おすすめな理由の一つが、ちょいとミーハーな理由なんだけど、大統領を演ずる人たち。まあ、寄って行って見てみてよ。
それぞれの大統領、かなり雰囲気が出てていいん(アラン・リックマンやマースデンなんてちょっと笑っちゃいましたよ)ですが、ロビン・ウィリアムズにびっくりしました。きっと亡くなる直前頃の出演でしょうね。
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各大統領たちが、それぞれの思惑で、けっして公に出ない人種差別政策に対する考えを語る風景もなかなか良い描き方だったけれども、なによりも最後の一言が心に残りました(大意引用)。
アメリカ合衆国としての幾つかの振る舞いが僕をして、アメリカの悪口を言わせますが、公民権運動があったから、アメリカの人々に憧れる気持ちも消えません。
ちょっと長いけど、まあおすすめでいいや。