忍道 -SHINOBI DO-

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監督:森岡利行
出演:佐津川愛美、ユキリョウイチ、菊地あやか
時間:93分
公開:2012年
キャッチコピー:
武士に“武士道”があるように、忍には“忍道”があった…
ジャンル:
アクション時代劇

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2014年10月04日 | 見た回数: 1回

忍者らしい忍者アクションが全然見られなくてとっても不満な出来。ですが、見方を変えればなかなかの傑作!

武士に武士道があるなら忍者には忍道がある!!!

とのことですが、それだけ張り切って言った割にはその忍者の一人があっさりと隠れ里をばらしてみたり、基本的に忍道に生き、忍道に死に。という決意も薄く、あたしゃ抜けて自分の人生を謳歌するぜ。という決意のほうが伝わって来たりもすりゃ、定番の敵に恋を・・・みたいな・・・。
武士道と比べるとなんとなく緩い印象なのは、そのテの作品の絶対数が圧倒的に少ないからなのかなぁ?忍者映画はそれなりにありそうなんだけど。

隠密らしく町娘に化けちゃうとそれこそ忍者要素がなくなるし、凄腕同士の対決だと、特殊能力とかそーいうのは全然ない、単なる衣装がそれっぽいちゃんばらでしかなかったり。
(あ、ただ、凄腕同士だとふつーの戦いに見えるというのは「北斗の拳」であったな。その法則か。)

あと、そもそもリアリティ重視で「忍者モノ」撮ってもつまんないと思うんだけどなぁ。

ちなみに、
「おぉ、忍者!」と感じられるのはラストバトルのみ。

一方、「これ、忍者?」と感じるのは

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

1.かなり高い建物の屋根に上る(忍者ではない)少女。
※どうやって登ったんだろう?この子のほうが忍者っぽいじゃないか

2.この子が足を滑らせて落ちそうになり、両手で屋根のヘリに捕まる。数十秒耐えた後、結局手を滑らせて落ちる。
※その間、主役の子は群衆が見守っている中、あっという間に姿を消し、2階窓から登場。おぉ、早いから忍者っぽい??のか?

3.主役の女の子が2階窓から身を乗り出して落下する少女の足首をキャッチ。(怪力)
※ん?足首?手を話して落ちたなら、まず足が下に落ちるもんじゃないだろうか?また、その状態で落ちてる足首を掴んだら、そこを支点にからだが反転して壁に激突・・・しない?この辺は物理がよくわかってないのでわかんないけど。

4.両手で女の子の足首を掴み、引き上げる。(怪力2)
※脅威の怪力っぷり。これは忍者のなせる技?ちなみに、引き上げてる間女の子が微動だにしなかったのは、安全に引き上げるためになにか動けなくなるツボを突いていた。と、好意的にとることはできなくもない。実のところは人形・・・いやいや、それは言いますまい。

とかね。

他にも
・少女を少年と間違える。見る目ないね。
・少年たちの攻撃を踊りながら避ける(踊り?)
・ぼそぼそしゃべる(聞き取れん)
・何故か変な踊りシーンがフラッシュバック。おそらく北野版の「座頭市」やりたかったんだろうなぁ。
・隠密行動を旨とする割りに、結構表舞台に晴れやかに活動。
・もらった最中を「サイチュウ」と読みつつ無表情で食べ終える。
・ただし、それだけでもらった相手に恋に落ちた模様
・ちなみに、その相手は敵のボス。
・下っ端にはあっさり見破られてる。
・敵のボスにばれてないっぽい。
・自分もわかってない。
・敵のボスを良い奴に見せるべく、母子家庭の母親を助ける。
・敵のボスを良い奴に見せるべく、その母親を結局病死させる演出。ひでー。
・敵ボスと間違ってその嫁さんを毒殺(天井から毒垂らす作戦)。見えるだろ。見方の誰か。
・主役を慕う妹分がAKBのだれか
・バレバレの同じ手で敵を倒そうとして、あっさり返り討ち。
・あっさり的に最重要機密をばらす。嘘ついときゃいいのに。
・お約束のように、背後から撃たれる。
・でも、主役がいる町中まで山中からのかなりの距離を移動し、生き延びる。さすが忍者。
・主役の腕の中で死ぬ。
・前述のあっさり秘密をバラす。
・森のなかの大人数の移動シーンが代わり映えがなく、使い回し疑惑を持つ(僕)
・森のなかの大人数移動シーンは多分「ロード・オブ・ザ・リング」あたりを意識してるっぽい。

・隠れ里のはずなのに、街からかなり近いらしく、あっという間に到着。
・凄腕忍者集団じゃないのか?2〜3人しかまともに戦えない。
・呪術で敵数人を巻き添えに大爆発(研ナオコさん)。これはさすがである。
・主役到着(近いな)。何故か女子以外ほとんど死んでる。
・何故かボスと対決。
・愛ゆえに敵ボス、戦わずに主役の攻撃を受ける。よくあるあれです。
・変な倒れ方の敵ボス。
・なんで避けないの・・・とか言わないあっさりとした終わり方。
・生き残った何人かでどこかに行くらしい(新しい街に行くのかしら?)
・近江住宅黒澤さんが真のボス。
・鯉に餌をやリながら、事の顛末を聞く。ちなみに、明らかに報告者は主人公。つまり。真のボスにしては脇が甘く、敵をあっさり女中として雇い入れる。
・後ろからブスリ。

隠しテキストはここまでです。

などなど見どころ満載の充実の1時間半。ある意味納得の出来でありました。

あ、そうそう。この映画で久々に研ナオコさんを見ましたよ。ドリフ以来なイメージが有るのは僕だけでしょうかね?

なんか東映だか大映だかの何十周年記念作品だそうで、それなりに名前の知った俳優さんも多かったんですが、そんな大仰に作った割に作品としては見事にあれれれ?な作品に仕上がってくれたので、めでたく、残念映画の仲間入りです。

途中からマインドセットを切り替えることが出来たことが勝因ってやつでしょうかね。

注:結構ひど目に書いてますが、別段「くノ一忍法帖」(だったっけ?)みたいなちょびっとエッチなくのいち忍者トンデモ映画を期待していて、それを裏切られたからじゃないんですからね!