キューティー・バニー THE HOUSE BUNNY

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監督:フレッド・ウルフ
出演:アンナ・ファリス、カット・デニングス、エマ・ストーン、コリン・ハンクス
時間:97分
公開:2008年
ジャンル:
コメディラブコメガールズ

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でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: | 見た回数: 1回

「キューティー・ブロンド」の影響を痛感する、共通項の多い劣化版。邦題を「キューティー・バニー」にしちゃうくらいですからね。
原題は「The House Banny」。
寮母(House Mother)のバニー(プレイボーイのモデルさん)。
孤児院で育った主人公シェリーは家族に憧れている。結果、プレイボーイの専属モデルが住み込むお屋敷(ほんとうにそんなものがあるのか知らんが)で「ここがわたしの家族だもの!」と悠々自適に暮らしていたが、27歳の誕生日パーティの翌日に解雇されてお屋敷を叩き出されてしまう。ふらふら街を放浪して行き着いた大学のクラブ寮に「ここはお屋敷のミニチュア版だわ!」と飛びつくが、当然相手にされない。新会員が獲得できず廃寮寸前のZETAに寮母がいないと聞き、頼み込んで寮母にしてもらうが、がらがらの寮に残っているのは人前で口をきけないシャイガールにはじまり、小人症、ブリキの矯正器具、体中ピアスだらけのおサイコさん、果ては妊婦というキワモノぞろい。
あとの展開は紋切り型で、分かって見ればそんなに苦しまないのですが、ちょっとシチュエーションが際どくて痛々しい気持ちも。シェリーと学生たち、お互いに受け入れる素養がなさ過ぎなのだ。設定を突飛にして際立たせたい意気込みは構わないんだけど、学もなく「慈善活動」の意味も分からなければ正しく発音も出来ない上に、モデルとしても三流以下のシェリーに対し、「あたしたち、このままでもいいし」と開き直っているダサイを通り越して落ちぶれ組の学生たち。着飾らされて男の子に人気が出たって喜ばなそう。だいたい「男子にモテれば新入生が増えるわ!」という理屈もほんまかいな。
それでも楽しめたのは、ひとり常識人のコリン・ハンクスのおかげでしょうか。トム・ハンクスの息子さんなんですが、角度によっては見間違うほどそっくりで、それもあって画面にいるだけでちょっと安心するんですね。父の七光りというより自然に同じ空気感をまとっているように見える。前半は「そんなお馬鹿なバニーと上手くいかないでー」と思っちゃうほどに、お馬鹿映画の中でも安定しておられました。海外ドラマ「MADMEN」、「あいつはママのボーイフレンド」に続き、彼に会うのはこれが3度目。これからも見たい俳優さんです。

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