いじめられっ子の過去を持つ、気弱で真面目でイケてないドリュー・バリモアが、覆面記者としてハイスクールに潜入、イマドキの高校生たちを取材するためにイケてるグループに認めてもらう必要があって、新参者のドリューは人気者になって彼らの心をつかまなきゃならないって寸法なのだけど。
思った以上にブレイクスルーがなくて残念なのだった。
想像していた手はふたつ。ファッションも言動もイケてる女子高生を無理やり演じているうちにだんだん楽しくなってきて、でもダサい子たちへのフォローも忘れず、だれからも認められて人気者になる。もしくは彼らの不確かな「イケてる」という概念を打ち砕く、彼女なりの新しい「クール」を持ち出して彼らを一歩大人へ引っ張りあげる。
結局どちらでもなく最後まで生真面目でダサいままに、なぜだかプロムクイーンに。
ハピーエンドで文句はないんだけど、イマイチ腑に落ちない、突き抜けるところのないまま終わってしまったのでした。

ジェシカ・アルバやジェームス・フランコなどなど、高校生たちの中に知った顔がちらほら混ざっているのを発見できたのが嬉しかったりはした。