10,000 Black Men Named George 10,000 Black Men Named George

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監督:Robert Townsend
出演:Andre Braugher、Charles S. Dutton、Mario Van Peebles、Brock Peters、Carla Brothers
時間:95分
公開:2003年
ジャンル:
歴史もの実話テレビドラマ映画化

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金 克美 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2012年02月06日 | 見た回数: 1回

汽車が走っていた時代、飛行機で言うフライトアテンダントみたいな仕事があったのですよね。日本の車掌さんとはちょっと違う。

で、アメリカではそれは黒人の仕事で、その時代の黒人ができる仕事のなかでは、けっこういい給金がでる仕事なのです。だけど白人乗客に仕えるということからは抜け出ないわけで、いろんなハラスメントにあうのが日常なのです。この映画のタイトル、「ジョージ」という名前も、黒人給仕は誰も彼もジョージと呼ばれていたところから、一人の人間であることをないがしろにしていた象徴としてるわけです。

そんな時代、鉄道の労働組合がだんだん盛んになってきてたのだけど、イタリア系移民のホッファ(これはジャック・ニコルソン主演で映画になってた)が組織したAFL-CIOが力を持つんだけど、黒人はその労働組合に入れなかったわけですよ。

というのがこのお話しの背景で、DVDパッケージの表紙を飾る三人が黒人の労働組合をつくっていく、という内容です。

実はこれ、連れ合いのサムの労働組合の前身のお話しで、もうちょっとこの労働組合のことを知りたかったので鑑賞しました。

日本で労働組合っていうと、めんどうな団体やなぁくらいのイメージなんですけど、米国の特に鉄道関連、教員組合、医療従事者組合、農業組合、警察・消防組合とかはまだまだ力があります。

共和党にとっては目の上のたんこぶで、集団交渉権をなんとかつぶそうとうして、去年はいいところまで攻めたんやけど、結局、いったんは集団交渉権を事実上つぶす法律を通したウィスコンシンは、その知事を罷免する署名を集めて、また新たに選挙が行われることになったの。

アメリカの歴史といえば公民権運動やけど、それ以外にも、いまのアメリカ社会につながる歴史のお話しでした。