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ゴジラvsスペースゴジラ
画像表示切り替え監督: | 山下賢章 |
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出演: | 橋爪淳、小高恵美、柄本明 |
時間: | 108分 |
公開: | 1994年 |
ジャンル: 怪獣、特撮 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2011年08月06日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2008年05月18日 | 見た回数: 1回
スペースゴジラのデザインだけは前から知っていて、ぜひ見てみたいと思いつつ、10年ほどあたためてしまっていた。
福岡の街を謎の結晶体でもって自分の巣にしてしまうスペースゴジラと、それと戦うゴジラは、なるほどなかなか絵になっているのだが、なぜだろうか、僕はリトルゴジラをみると気持ちが萎えてしまうのだ(リトルゴジラの生物っぽくなさがいまいちなのだと思う……)。あと MOGERA もなんだかイマイチなかんじで、ちょっと乗り切れなかった。
しかし九州を縦断するゴジラはなかなか見ていて気持ちがよかったので、そこだけもう一回見てもいいかしら。
スペースゴジラ。飛来中の水晶体の塊である形状はなんとも安っぽいんですが、地上に降り立ち怪獣形状になった時ははそれなりに様にはなっている。(個人的にはもっとシンプルにほぼゴジラと同型で微妙に違う。くらいが望ましいけどね)
また、ゴジラもおしなべてカッチョよろしい。よっ!さすが怪獣界の巨人軍!(?)という感じです。
さてと、まず柴田さんが言うようにミニゴジラいらないし、さらにはそのミニゴジラに「ちびごじ」なんて愛称つけるセンスもよくわからない。
パパゴジラがミニゴジラを守ろうとする姿なんかもいらないのですな。純粋に怪獣として戦ってもらうだけでいいんですって。
あと、やっぱり凶悪怪獣であるスペースゴジラをやっつけて“日本を守る”・・・みたいな立ち位置は不要だと。悪vs悪のぶつかり合い、人類なんぼのもんじゃいでいやって欲しかった。
全体的にも軽いというか安っぽいというか、どっちが勝っても別段人類の脅威・・・とは感じられない。緊迫感に欠けてた様にも思います。
ということで、まぁ、面白かった(別の意味で)です。なかなかのツッコミの多い今作。これは「残念」にせねば申し訳ないです。はい。
見方を変えて真面目に見てたら「イマイチ」くらい。そこまでひどくはないかな。とも思いますけどね。
以降ネタバレ(というかあらすじというかなんというか)ありなので、見た人限定ってことで。
ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。
さて、駄目なとこを心置きなく書いていきましょう。
まず、なかなかに様になる「メカゴジラ」。そのパワーアップ版「モゲラ」が名前、形状含めて「ださい」の一言で終わりそうになるから怖い。ペンギン村の某女子に言わせれば「イモね」と、片付けられてしまいそうである。
能力も半端ありません。なんと宇宙航行を可能にしました。
で、スペースゴジラを迎撃にいった所、ぶつかっただけで故障!航行不能に。おい、戦闘ロボ。そんな事でメカゴジラに顔向けできるのか!
その後のモゲラは知りません。だれか教えてください。回収したの?自力で戻ってきた?諦めて新しいの作ったの?
その後超高速(光速)で地球に降り立つスペースゴジラ。迎え撃つゴジラ。うろちょろするチビゴジちゃん(後記)しかし、スペースゴジラ、チビゴジちゃんも倒せない体たらく。一応親ゴジちゃんに測ったっぽい感じで日本に出発です。
あわせて新事実発覚。なンかよくわからんけど宇宙にゴジラ細胞が飛んでって
「ぶらっくほーるとおってほわいとほーるをくぐって、きょうあくせいぶつになったにちがいない」とのこと。
では、スペースゴジラと名付けよう。と、一致団結。「スペゴジ」ちゃんの誕生です。
スペゴジ?
解説しよう。ミニゴジラに「チビゴジ」なんてキャッチコピーを与えて可愛がるGフォースのエースパイロット(榎本明)が高校生的発想でつけた「スペースゴジラ」の愛称である。
さて、そんなスペゴジちゃん。なぜか福岡にすを作り始めます。福岡タワーには何か隠されているのか、そこをベースに巣を作った感じでしょうか?
何のため?わかりません。繁殖する感じは皆無でした。
何はともあれ、人類の財産をかってに使うとは言語道断!最強兵器復帰戦はモゲラ2!ガンダムバリにセパレーションモードを有し、合体ロボと化しました。
パイロットは出撃命令が出た3名の目の前に現れた主人公3人に急遽バトンタッチ、人類を救うべく心を入れ替えていた隊員たちはいざ、出発という段で急に役を新参者にとられてしまいました。
ん?なぜ最初から主人公たちはいなかったかって?人類の危機にもかかわらず、知り合いの女の子(エスパー)を助ける為ですよ。それがヒーローってなもんです。
ゆくぞモゲラ。寄り道しつつスペゴジちゃんに対峙し、先制攻撃!
必殺技「どりるあたっく」!
もぐら(モゲラだ!)部分の鼻がくるくる回って、相手をツンツクします。攻撃力はなさそう。実際、攻撃後もダメージを受けたようには見受けられないのだ。
反撃を喰らい倒れるモゲラ。相変わらず弱いな!
そんなコントを繰り広げる人類を知り目に、何故か鹿児島から別府経由で福岡にたどり着いたゴジラ。直線行動を取らなかったのは、温泉があったからでしょうか?もしかすると別府温泉にはいいラドン温泉があるのかもしれませんね。放射能を整体源にしてるゴジラとしては当然の行動です。
では万全の体制で強敵と戦います。
能力的にも劣る上、相手は無尽蔵のエネルギーボックスを有する敵です。叶うわけがありません。が、戦闘の天才、ゴジラは人類ごときでは気づかない、エネルギーの供給源(福岡タワー)を発見(いや、わかるだろ。戦ってる人々)。
まずは補給路をたった上で、本体に攻撃をかける。孫子の兵法に載ってるんじゃないかと思うくらい美しい攻撃である。
一方、人類の方はというとゴジラを見て相手の弱点に気づき、イイトコどりにタワーをぶっ壊しにかかります。分離攻撃のほうが効果的かつ、見た目的にもカッチョいいので、奏しましょう。空からはリーダーが攻撃・破壊活動を指示し、かつ自分は意外と安全なところからの遠隔攻撃。そして素早く逃げる!
部下は捨て身のドリルアタック。もぐらバリに地面に潜りタワーを破壊に奔走。スペースゴジラの足元だ。危ないぞ!いいのか?見殺しか?
しかし、またしてもちょっかいを掛けられるスペゴジちゃんを尻目にタワーをぶっこわすことに成功したゴジラ。なるほど、連携攻撃だったのか。やるじゃないか。ちなみに、エネルギーを節約したかったんでしょうか?グーパンチでぶっ壊します。熱戦なんて勿体無い!
これでエネルギー問題は解消。スペゴジやっつけるぜ!と分離攻撃のほうが効果的なのになぜか再度合体して攻撃するモゲラ。やられる!弱いぞ。分離しとけ!あ、やられた、やっぱり!
しかしそれでも諦めない人類はさらにそこから分離攻撃で(そんな人類の決死のちょっかいによって)こけるスペゴジちゃん。見事な出足払い一本である。
そんなこんなで、日本が誇る国技JUDOによってこけてる敵に対し、そこは責めない、なんて某エジプト柔道家のようなオリンピック精神なぞ持ちあわせておりません。だって怪獣なんだもん。
弱みを見せたほうが悪いのだ!と、プロ根性丸出しにいつもよりパワフルな光線でズタボロにやっつけます。最初から使ってたら・・・なんてことは言いっこなしです。ウルトラマンだって最後までスペシウム光線しませんよ。
さて、やっつけたら次は首都圏・・・ではなく、さっさと帰っていくゴジラ。息子(娘?)が待っていますしね。
そんなゴジラを見送る男女。いつしかカップル成立です。
ちなみに助けた女性はゴジラをテレパシーで操るという暴挙に出たにもかかわらず、それを許し、意識を共有するという巨大怪獣。さすがは怪獣王なのだ。
end
隠しテキストはここまでです。