ラストゲーム 最後の早慶戦

画像表示切り替え

Amazon で ラストゲーム 最後の早慶戦 を買う

監督:神山征二郎
出演:渡辺大、柄本佑、和田光司、脇崎智史、片山享
時間:96分
公開:2008年
キャッチコピー:
1943年10月16日。
それは、
永遠に語り継がれる、
特別な試合──。
ジャンル:
青春ドラマ戦争

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2011年01月06日 | 見た回数: 1回

こーいうテーマの作品ってのはなかなかにコメントが難しいんですが、あえていうと、ちと期待はずれ。いや、作品が悪いとかそういったもんじゃないですよ。どっちかというとスポーツ映画目線で見てたこちらが、史実&戦争映画として作られた作品にうまく乗れなかったというのが本当のところ。

まず、期待していた野球シーンのくだりですが、まず、事実を曲げるわけにはいかない。一点差の緊迫した試合になって、最後の大逆転ってなドラマチックなもんじゃない。まぁ、それはしょうがない。でも、出来ればもうちょっと野球してるシーンとかがちゃんと描かれてたら良かったかなと。
練習のシーンなど、当然編集やらなんやらはあるにせよちゃんとボールも投げられていたし、バットも振れてたように思うんですが、それにもかかわらず、試合のシーンになるとグランド内で繰り広げられるゲームを外部からみている、実際の観客目線での取り方になっていたところ。ちょっと勿体無かったんじゃないかと。

また試合を実現させようとする派閥と、阻止しようとする派閥の2派の攻防が意外にあっさりしている点。ま、これも実際そうだと言われればしょうがないんですが、実際の説得したりロビー活動したりというぶつかり合うシーンが少なかったこと。
特に試合反対派の早稲田総長が悪、実現派の野球部顧問が善で、最後はあっさりと勧善懲悪的に信念を変えて試合を肯定するところなどは、もうちょっとうまく描けなかったものかねぇ。などなど。

ただ、テーマに沿った見方がちゃんとできていれば作品としては悪くない。学徒たちなんて正直誰も知らん子らばっかりでしたが、それぞれに当時の学生たちの雰囲気が醸し出されてたし、言葉遣いや行動もきっとそんな感じやったんちゃうんかなー。と思わせる。また、戦争に対するプレッシャーや恐怖感などなど、戦争シーンがほぼ無いにもかかわらず戦争映画としてちゃんと成り立ってたと思いますしね。

これが戦争体験者だったり早慶出身者だったりするとかなり違った印象をうけるんだろうか?例えば今年箱根駅伝で優勝したメンバーだったり、斎藤祐樹くんら大学を背負ってたスポーツ選手は当然として、嵐の櫻井翔や水嶋ヒロ、小出恵介らもやはり、おぉ、母校・・・となるのかなぁ?

ちゅうわけで、見た感想としては「いまいち」でしたが作品としては「まあまあ」かな。