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フィリップ、きみを愛してる! I Love You Phillip Morris
画像表示切り替え監督: | グレン・フィカーラ;ジョン・レクア |
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出演: | ジム・キャリー、ユアン・マクレガー |
時間: | 98分 |
公開: | 2010年 |
キャッチコピー: この一言のために、懲役167年── あり得ないけど、本当の話 | |
ジャンル: コメディ、実話 |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2012年10月18日 | 見た回数: 1回
でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年11月26日 | 見た回数: 1回
そろそろ収めるべきところに誰か収めてくれないかなあ。
ジム・キャリーとっても好きなんだけど、実は見ている作品は少なくて、それはなぜかというと丞二が「面白くないよ」と言うからだったり、なんだか品がなくて痛そうで触手が動かないからだったり。思い返せばコメディ出演作はどれもこれもそんな印象。暗い、辛い、下品で、怖い。で、これを見て気がついたのは、「それ」がジム・キャリーだったんだということ。だから困ってしまった。役者の彼は見事だし、いい出演作はあるし、好きでいたいんだけど笑いどころが難しいじっとりコメディ映画を見続けるのは辛いなあ。
今作でもキレた演技、独特の動き、いっちゃった目、これぞジム・キャリー健在という感じなんだけど、なにしろもうそろそろおじいちゃんなのね。いまだに「ライアー・ライアー」のときと同年代の子供がいる設定ってちょっと無理がありませんか。
だから
ジャッキー・チェンがお師匠役になるように、
ベン・スティラーがファミリー映画に走るように、
片岡鶴太郎がいつのまにか「渋い役者」と言われるように、
彼もどこかに落ち着いてほしい。
映画の内容よりもジム・キャリーの行く末に気をとられた秋の夜長でありました。
でも
シリアスな役者としても一定の評価を得てあえて悪趣味コメディを作り続けるのは、たぶんそれが好きなんだからだろうなあ、とも思ったり。好きならしょうがない、か。
ちなみに映画は
お相手役のユアン・マクレガーがほんとにチャーミングで、その意外性のがジムより印象深かったりして。
本作はかわいいユアン・マクレガーを見たくてみたのだけど、いやあ、それくらいの期待度だったからかな、けっこう面白かったです。
実話だって言うから、ちょっと裏を取ってみたのだけど、日本語版のWikipedia(スティーヴン・ラッセル)は、貧弱であまり何も書いてない。
というわけで英語版。いやあ、けっこう忠実な映画化なんですね。映画の終わりの方で語られる「異例の終身刑」についての言及もあり、なかなか楽しい。アインシュタイン並みのIQ*1を、全部くだらない(とは、彼は考えないけど)ことに使っちゃう。
たいがいの映画を、ほんのひとつまみで面白くしてしまう禁断のスパイス──それは「based on a true」の一言。本作もいわゆる実話もので、ゆえに面白いっちゅうところはあるかな。