ハナモゲラ、ハナムグリ、ハナモグラ

【ハナモゲラ】はな-もげら[名・俗]
ハナモゲラ語、ハナモゲラ言語とも。
語源は梅毒の末期症状の患者は言語障害に陥り、意味不明の言葉を話すことから。梅毒患者は言葉が失われるだけでなく、最後には鼻が融けてモゲる。鼻もげる→ハナモゲラ。

①日本語を言葉の意味が通じないように分解、入れ替えして言うもの。
モケサのこの状況を、ハラメヨジレマイオして考えれば、すでにケセラの方向性が、ハナモゲラの自然発生を、アカザネめいているところに、現代社会のヘケメロしたモロヘテをケサマラしているといえよう(タモリ)
筒井康隆は「奇人タモリの演じる文化人たちの物真似が受けるのは、何を言っているのかわからないことは本物とまったく同じでありながら、何よりも本物より面白いことだけははっきりしているからである」と評している。『定本ハナモゲラの研究』

②外国語に聞こえる日本語のことば。
日本語の単語を使って外国語っぽく聞こえる言語、歌など。
単語レベルのものは「オストアンデルー」「ヒネルトジャー」など。

③外国語に聞こえる全く意味のないことば。
外国語の物真似。インチキ外国語、なんちゃって外国語。

<例示>
・藤村有弘
インチキ外国語芸の元祖。初代ドン・ガバチョの声。
英仏西独伊露などヨーロッパ諸語のほか、北京、広東、朝鮮、ヒンディーなどの各語を、みごとにそれらしく話すことができた。英語なら、たとえばイングランド語とアメリカ東部と南部、それにオーストラリアのアクセントを使いわけた。『本棚の忘れもの(4)ドン・ガバチョのように生きたい』
イタリア語の「ドルチャメンテコチャメンテ、スパゲッティナポリターナ、ゴンドラスーイスーイ、トラバトーレ、トルナラ・トッテミーロ」は有名なフレーズ。

・チャーリー・チャップリン
「モダン・タイムス」ではインチキフランス語の歌、「独裁者」インチキドイツ語の演説を披露している。ニセ中国語も得意だったらしい。ニセ日本語でスピーチをした記録も残っている。

・タモリ
タモリを発見した第1期山下洋輔トリオの中村誠一が出したアイディア「初めて日本語を聞いた外国人の耳に聞こえる日本語の物真似」が元祖。それをのちにタモリが「日本語の物真似」として完成させた。
「ハナモゲラ相撲中継」「ハナモゲラ落語」など。

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ハナムグリ【はな-むぐり【花潜】[名]
コウチュウ目・コガネムシ上科・コガネムシ科・ハナムグリ族・ハナムグリ亜族・ハナムグリ属に属する昆虫の一種名(和名)である。春から秋にかけて各種の花に飛来し、背面は緑色で、体長は14〜20mmほど。花の受粉に深く関わっている昆虫の一つでもある。和名の由来は成虫が花に潜り、花粉や蜜を後食することによる。

コガネムシ科の内、ハナムグリ亜科、トラハナムグリ亜科、ヒラタハナムグリ亜科、ヒゲブトハナムグリ亜科に属する昆虫の総称としても使用される。

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ハナモグラ【はな-もぐら】[名]
①ホシバナ(星鼻)モグラのこと。
哺乳綱・食虫目・モグラ科に属する哺乳類。カナダから北アメリカ(合衆国北西部)にかけての湿原に分布し、頭胴長18〜20㎝、尾長6〜8㎝、体重50〜100gほど。昆虫食。地上性の昆虫やその幼虫、ミミズなどが主食。時に水中でエビや小魚、貝等の水棲動物も狩る。小さな体の割に食欲旺盛。
和名の由来は鼻面にイソギンチャクを思わせる22個の突起を持つことから。
この星型の鼻は非常に神経が鋭敏で、その神経は脳に非常に効率よくリンクされている。嗅覚系の一部ではなく、アイマー器官と呼ばれ人間の手の6倍の感度を持つ触覚器である。

②英会話スクールNOVAのコマーシャルに登場するキャラクター(らしい)。

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