「十三や」と「二十三や」の関係

京都市の四条通には「十三や」と「二十三や」というつげ櫛店がある。距離も離れていないし、店構え、看板の雰囲気も似ている。ふたつの店に関係はあるのかしら?

「十三」は櫛から「苦死(くし)」を連想するのを嫌って使用された言葉遊びの看板表記で、櫛を「九四」と置き換えて、九たす四=十三のしゃれである。決して特定の店の独占的屋号ではない。
四条だけでなく、清水寺付近、東京・上野にも「十三や(または十三屋)」という名前のつげ櫛店がある。
ちなみに「二十三や」は梳櫛(すきぐし)のことを唐(今の中国)から来たので唐櫛(とうぐし)といい、櫛(クシ)と合せて10+9+4=23から二十三やである。


ので、十三、二十三は櫛店の一般的な名称であり、ふたつの店は関係ない。

参考サイト:加藤わこ三度笠書簡

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