日本にはまだ未公開なんだけど、もし日本で公開したら関西では受けるんじゃないかなぁと思う。コメディのノリがどこか吉本チックというのもあるけど、最近のタレントがでて誰かを貶めてるのを見て笑うというのじゃないくて、なんか人間味がじんわりしてる笑いやから。

この内容やったら英語がわかんなくても見れるんじゃないかなって錯覚するくらいですよ、ほんま。

女優さんたちが、ジャネット・ジャクソンとかジル・スコットとか歌手の人たちがまざってるけど、なかなかいい。

内容は、学生のときからの友だち同士だった黒人ヤッピーの夫婦4組が、日常を忘れてバケーションを楽しむために年に一回、一週間ゆっくりとどこかの場所で過ごすことにしていて、そのときに起こったことがきっかけに、一見成功してなんの問題もないように見えるそれぞれ登場人物の心の影を浮き出させる、みたいなことです。

タイラー・ペリーはもともとがホームレスで、自分が書いた話が、どういう経緯だかわかんないけど、注目を浴びるようになったらしいのね。んで、その話をもとにお芝居をつくることになったんやけど、そのキャストに、自分のホームレス仲間を採用して、脚本家から登場人物まで全部ほんもののホームレスという芝居を上演したのね、ほんでまたこれが当たったらしい。

そういう経緯があるからか、彼のコメディってどこか人に優しいのです。

今年の夏にこの連作が出ているのでまたぜひ見たい映画です。ほのぼの。