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柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年05月22日 | 見た回数: 1回
原作は世界破滅ものの同名古典SF。
製作は59年だそうですが、昔の映画にありがちなチャチな演出でなくって、潜水艦にしても街の風景にしても、迫力や説得力のある構図でできているし、登場人物の構成や物語の展開を端折っているところはあるけど、かなりよい映画化だとおもう。
感受性に乏しいのか、経絡秘孔が少ないのか、物語を見て、泣かされてしまうことは少ないのですが、本作は原作を読んでいるときにも、目頭が熱くなったことを覚えています。
それは人間が核戦争によって世界を破滅させてしまったということに対する悲しみではなくって、やがて確実にすべてのものが死を受け入れなければならないという状況について、身につまされたのだと思います。
本を読んでいるときでも、子供に赤い箱(安楽死の薬)を渡す相談をしているとき、読み進むのが難しくなりましたが、映画ではこの赤い箱を配るのを、当然ですが、実写でやるんですね。これがしんどい。
でも、タワーズとモイラの関係についての表現が、原作に比べて、ちょっと甘くなっていますね。原作ではかなり強く、アメリカで死んでいる奥さんに操を立てているのですが、映画では「あれ?」とおもうところがいくつか。
残念ながら古すぎて、吹き替え版がなく、子供に見せられませんが、いつか見てほしいなあと思います。
* * *
ところで、2000年に「エンド・オブ・ザ・ワールド」という、タイトルでリメイクされていて、なんとか見てみたいと思っているのですが、タイトルがちょっと安っぽくて不安……。
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原作は世界破滅ものの同名古典SF。
製作は59年だそうですが、昔の映画にありがちなチャチな演出でなくって、潜水艦にしても街の風景にしても、迫力や説得力のある構図でできているし、登場人物の構成や物語の展開を端折っているところはあるけど、かなりよい映画化だとおもう。
感受性に乏しいのか、経絡秘孔が少ないのか、物語を見て、泣かされてしまうことは少ないのですが、本作は原作を読んでいるときにも、目頭が熱くなったことを覚えています。
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それは人間が核戦争によって世界を破滅させてしまったということに対する悲しみではなくって、やがて確実にすべてのものが死を受け入れなければならないという状況について、身につまされたのだと思います。
本を読んでいるときでも、子供に赤い箱(安楽死の薬)を渡す相談をしているとき、読み進むのが難しくなりましたが、映画ではこの赤い箱を配るのを、当然ですが、実写でやるんですね。これがしんどい。
でも、タワーズとモイラの関係についての表現が、原作に比べて、ちょっと甘くなっていますね。原作ではかなり強く、アメリカで死んでいる奥さんに操を立てているのですが、映画では「あれ?」とおもうところがいくつか。
隠しテキストはここまでです。
残念ながら古すぎて、吹き替え版がなく、子供に見せられませんが、いつか見てほしいなあと思います。
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ところで、2000年に「エンド・オブ・ザ・ワールド」という、タイトルでリメイクされていて、なんとか見てみたいと思っているのですが、タイトルがちょっと安っぽくて不安……。