赤ずきんの森 WILD COUNTRY

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監督:クレイグ・スタラチェン
出演:マーティン・コンプストン、ピーター・カパルディ、サマンサ・シールズ、ケヴィン・クイン、ニコラ・ムルドーン
時間:70分
公開:2005年
ジャンル:
ホラー

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2009年11月15日 | 見た回数: 1回

Amazon の評価でもボロカスで、たしかにどうしようもない映画でした。

だいたいジャケットがズルい。うまく作り直した「赤ずきん」なのかなと思いきや、現代劇で、もとのタイトルも「WILD COUNTRY」。

キャンプに出た5人の男女は、洞窟の中で一人の赤ん坊を発見する。折しも若くして出産したものの、その若さのために子供を手放さざるを得なかった娘がその赤ん坊に感情移入し、救出。その6人を襲う正体不明の熊とオオカミのあいのこのような怪物。次々と仲間たちは死んでいくが、赤ん坊と娘だけはどうにか民家に逃れ救出される。あらためて、赤ん坊に、飲み手を失った乳をやるうちに、娘と赤ん坊は自らを襲ってきた怪物へとかわっているのだった。

ジャケットのせいで、B級チューニングでなくって、下手に趣味のよい話を期待していたこともあって、落差にうめいてしまいましたが、いちおうメイキングまで見たのです。

本編70分なのに、メイキング30分。そりゃ香港映画を撮ったらNG集でシメたいように、ホラーを撮ったらメイキングでしょうが、それにしても長すぎです。

でも、このメイキングを見てると、悪く言う気が失せてくる。ホラー好きのいい年こいたおっさんが監督で、「スコットランドには映画を作ろうという人が少ないんだ」なんて語りだし、「この映画を皮切りに、スコットランドが恐怖映画のメッカになればうれしい」とか言っちゃう。

そしてこの映画で一番費用がかかっていそうな、牛の内蔵が飛び散るシーン。このメイキングを非常に丁寧に見せてくれます。大腸があって脾臓があって、胃は四つだよねとか言いながら設置。うまく飛び散らせるために、ファンを設置して血しぶきのポンプと一緒に動かすんだ、とコツまで余すところなく公開。

とまあ、あんまり無邪気なので、毒気を抜かれてしまい、スコットランド応援の一票で、脱最低評価。