映画部にコメントが有ることも知らず（多分読んでるとは思う）、まったくもって前知識なく見てみたのですが、それが功を奏してか結構楽しかったです。
これはホラーなのかな？ホラーの定義がよくわからないのですが、別段怖いとかそ～いう感じはなく、どっちかというと謎解きサスペンス？でも超常現象っぽいしなぁ。みたいな感じでほのぼの見れてました。

惜しむらくはこれは柴田さんも言ってますが、長いこと。と、古い映画なのでしゃーないんですが、ランゴリアーズとかが出てきたりしたとこがやっぱり今時のを見てるせいかショボイぜ。とか思っちゃうのだ。
作りなおして2時間だったらおすすめになるかもなぁ。ちょっと途中、これイランくない？みたいなところもありますしね。

とはいえ、ノーマークで観始めた割にミスリードに引っかかリながらも謎を解こうとしてみたり、あのタイミングで人が消えたりするのにハラハラさせられたり、元々なのか、あの空間にいたからなのか、困ったエリートサラリーマンに恐怖を覚えたりとふんだんに楽しめたので、評価としてはこんな感じでしょう。同じ3時間だったら「キングコング」より楽しめる？

しょぼい話ばっかりで、あんまり裏切られすぎて、いつごろからか、スティーブン・キング原作のものに期待をしなくなっていましたが、その脱力度合いがよかったのか、かなりたのしめました。
飛んでいる途中の飛行機の中でおこる怪事件、生き残った人とそうでない人のちがいはなんなのか。こういう奇抜な話を人に語る、というのはそれなりに腕力が必要なものだけれど、けっこうぐいぐいと引っ張っていってくれます。
役者陣もなかなかいい。誰かしらないけど主役格の謎の有能な人。キーパーソンになるヒステリックなサラリーマン（ああ、どこでみたのかなーと思ってたんですが、「トゥルー・ロマンス」の学生だったんですね。ブロンソン・ピンチョットです。本作品でも、かなりいい味を出しています。）。少々人間離れした能力を持つ視覚障害者の女の子。あと以前はラッセル・クロウとよく見間違えていた、デビット・モースですが、だんだんと慣れてきたこともあり、彼が画面に出てくると、ちょっとおちつくことができます。
テレビ業界話題の師匠であるでべ氏の教えでは、映画はテレビ局が絡むとろくなことがない、とのことでしたが、やけに長いなとみていると実に三時間。雰囲気も映画とは異質のものがあって、終わって調べてみると、どうもテレビドラマだったみたいですね。なので、えげつないシーンとかは全然入っていません。ずいぶんとソフトなホラーにしあがっているとおもいます。