ミス・シェパードをお手本に The Lady in the Van

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監督:ニコラス・ハイトナー
出演:マギー・スミス、アレックス・ジェニングス、ジム・ブロードベント、フランシス・デ・ラ・トゥーア
時間:104分
公開:2015年
キャッチコピー:
ボロは着てても心は錦!
ポンコツ車のレディがやってくる
ジャンル:
ドラマ実話

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でべ | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2017年09月18日 | 見た回数: 1回

イギリスの静かな高級住宅地、カムデンの通りには異臭を放つオンボロのバンが停まっている。バンを寝ぐらにしているのは、口の減らない偏屈な老婆、ミス・シェパード。住民たちは、通りに居座る彼女を許容しつつも、いつか自分の家の前に移動して来ないかとヒヤヒヤしている。
引っ越してきたばかりの劇作家ベネットは、彼女に対する興味と哀れみと苛立ちをごまかすための「怠惰な優しさ」から、彼女のバンを自宅の敷地内に招き入れる。数ヶ月のつもりだった居候生活は、その後10年以上続くことになり──。

この映画の魅力は、偏屈ババアのミス・シェパード役がマギー・スミスなこと!「天使にラブソングを」、「ハリー・ポッター」シリーズ、英国貴族を描いたドラマ「ダウントン・アビー」では、どれも誇り高く厳格で、愛情深い役柄を演じているイメージの彼女が、ボロを着て無遠慮にずけずけと憎まれ口を叩く。ともすれば、嫌悪感を抱いてしまいそうなミス・シェパードも、彼女が演じるとチャーミングで痛快な愛すべきキャラクターに見えてくる。ときに無邪気な少女のようでもあり、さらには謙虚で慎しみ深い女性のようでもある。

しんみりと、やがて悲しき物語で終わらないところもいい。

マギー・スミスが好きだったら、ぜひオススメ。とにかく彼女を堪能できます。