幸せの始まりは How Do You Know

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監督:ジェームズ・L・ブルックス
出演:リース・ウィザースプーン、オーウェン・ウィルソン、ポール・ラッド、ジャック・ニコルソン
時間:121分
公開:2010年
キャッチコピー:
あなたを元気にする
可笑しくて
ちょっと切ないラブストーリー
ジャンル:
ラブコメ

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でべ | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2015年04月02日 | 見た回数: 1回

週末の半日を確定申告で領収書と格闘して、なんとか目処をつけた夜。このまま寝てしまうのは少し惜しくて、あんまり頭を使わずに軽く見られそうな映画を一本。リース・ウィザスプーンとオーウェン・ウィルソンなら個人的にもオイシイし、ハピーエンドが確実なラブコメなら気分も晴れてちょうどいい。

と思ったのに、残念ながら、もやっとした気持ちでもやっと布団に入ることになりました。ストーリーは定番の三角関係。人生の岐路に立った主人公、ステータスもあって調子のいい恋人とはうまく噛み合っていない。そこに自分と同様にドン底で不器用な男と偶然出会う。これ以上は言わずもがなの定番中の定番。ただ、いまの恋人マティ(これがオーウェンね)が頭の足りないクズヤローかと思いきや、けっこういい奴なの。メジャーリーガーということもあって生活も女関係も派手だし、自分勝手で常識が通じないところはあるけど、彼は彼なりの不器用さで主人公を引きとめようとする。主人公とは別のところで彼も「恋の始まり」を感じて努力しようとしてる。それがつらい。彼がロクでもないボケナスだったら良かったのに。

プロソフトボール選手という主人公の職業が、映画にほとんど影響を与えていないことも残念。実力主義だったり、チームメイトとの関係だったり、年齢で切り捨てられたり、特殊な世界にいた彼女だから違う、みたいな要素が欲しい気がする。強い女を演出したいようだけど、弱い。人生を全てソフトボールに捧げてきたから、恋をして、結婚して、子供を作って…という普通の人生を送る資質が足りない気がする、というところが共感ポイントのようにも見えるけど、失業した彼女が頼るのは男ばかり。もとチームメイトたちが、主人公を応援して支えてくれる、という展開に期待するのは「キューティーブロンド」の見過ぎかしら。これなら別に、突然会社をクビになったキャリアウーマンでも変わらないので、ちょっともったいないような。

ただ落ち着いて思い返せば「恋の始まりは」というタイトルは、ちょっと余韻があっていいタイトルだなと思う。原題は「How do you know」。お互いドン底の状態で偶然出会った彼(こちらはポール・ラッド)との会話で出てきた映画を、あとでひとりで見てみる、とかね。
(追記:タイトルは「恋の始まりは」ではなく「幸せの始まりは」でした。覚え違いしておいて申し訳ないけど突然イマイチになったな)

あとはトニー・シャルーブ(名探偵モンクさん)がオイシイ役どころでちょっこっとだけ出演しています。そこは、良かった。

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