ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して The Big Year

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監督:デイビッド・フランケル
出演:ジャック・ブラック、オーウェン・ウィルソン、スティーブ・マーティン、ロザムンド・パイク
時間:100分
公開:2012年
キャッチコピー:
大人げないオトナたちが見つけた、小さな幸せ。
ジャンル:
コメディ動物ドラマ

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でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年09月16日 | 見た回数: 1回

スティーブ・マーティンとジャック・ブラックとオーウェン・ウィルソンがバードウォッチングで競い合うコメディ映画だと言われたらあなたはどんなものを想像するだろうか。
ドタバタコメディを想像して、期待せずとも楽しみにしていた本作は、思った以上にハートフル・ドラマで(キャッチコピーは"バード"フル・コメディ)ちょっとしんみりしりすぼみ。

一年間にどれだけの鳥を見られるかを競うイベント「ビッグイヤー」をテーマに、それに賭ける男三人の家族模様を描いて行くのだけど、大企業の社長でもうすぐ孫が生まれるスティーブ・マーティン、36歳バツイチ実家暮らしのジャック・ブラックに対して、前年のビッグイヤー記録保持者のオーウェン・ウィルソンの立場が定まり切らなくてそわそわする。鳥を愛する熱心な探鳥家のようでありながら、姑息な手を使ってライバルの足を引っ張ったり、ほうぼうで嫌われていたり。自分の家庭を守ろうとする誠意は持ちつつも、いつも鳥を追うことが優先。それは純粋な探鳥への熱意のようにも見えるし、記録への執着のようにも見える。これがなんの矛盾もなくて、趣味に走る男心を絶妙に描き出してるんだとしたら、もしかしたらとても共感する人がいるのかもしれない。

美しい景色、色あざやかな鳥たちと、天候や情報に翻弄されてあっちへこっちへ走り回る探鳥家たち。とくにハクトウワシの求愛は登場人物たちと一緒に息を呑む迫力で印象深かった。「収集」は趣味の醍醐味だけど、そこにいるかどうかもわからない、しかも移動するものを追いかけて、見たという事実を集めてまわる探鳥は、切手集めや音楽鑑賞や昆虫採集に比べてもかなり特殊な趣味なのかもしれない。amazonのバードウォッチャーたちの好意的なレビューを見たら、そんな気がしてきたのでした。

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