12人の優しい日本人【HDリマスター版】 [DVD]
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フォーマット | 色, ワイドスクリーン, ドルビー |
コントリビュータ | 松村克己, 塩見三省, 梶原善, 加藤善博, 林美智子, 上田耕一, 相島一之, 豊川悦司, 中村まり子, 中原俊(監督), ニ瓶鮫一, 大河内浩, 三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ(脚本), 山下容莉枝 表示を増やす |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 56 分 |
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![12人の優しい日本人【HDリマスター版】 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/817tsl---fL._AC_UL116_SR116,116_.jpg)
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メーカーによる説明
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12人の優しい日本人【HDリマスター版】 [DVD] | 12人の優しい日本人 [Blu-ray] | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.5
188
|
5つ星のうち4.5
188
|
価格 | ¥2,464¥2,464 | ¥4,309¥4,309 |
製品仕様 | DVD | Blu-ray |
発売日 | 2012/3/30 | 2019/8/2 |
商品の説明
三谷幸喜の傑作法廷劇がHDリマスター版で登場!
シドニー・ルメット監督の名作『十二人の怒れる男』をモチーフにした東京サンシャインボーイズの舞台を、その作者でもある三谷幸喜が脚本化。
中原俊が監督したシチュエーション・コメディの傑作が、HDリマスター版で登場!!
本作で一躍脚光を浴びた豊川悦司や東京サンシャインボーイズの相島一之、梶原善、さらには、村松克己、林美智子といったベテランを配して、
一瞬たりとも目が離せない緊迫の密室劇に仕上がっている。
○91年度キネマ旬報日本映画ベスト・テン第7位、脚本賞受賞
○91年度文化庁優秀映画作品賞受賞
○91年度毎日映画コンクール脚本賞受賞○91年度ブルーリボン賞邦画ベストテン
■ストーリー■
陪審員全員が「無罪!!」しかしその部屋からは誰も出られなかった-
ある殺人事件の審議のために12人の陪審員が集められた。被告が若くて美人であることから、陪審員全員が無罪の決を出し、審議は早々に終了するかに見えた。しかし、陪審員2号が無罪の根拠を一人一人に問いただし始めたところから、審議の様相が混迷を呈していく。彼らは果たして「真実」に辿り着けるのだろうか…。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 40 x 15 x 30 cm; 117.93 g
- EAN : 4982509320550
- 監督 : 中原俊(監督), 三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ(脚本)
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン, ドルビー
- 時間 : 1 時間 56 分
- 発売日 : 2012/3/30
- 出演 : 塩見三省, 相島一之, 松村克己, 林美智子, 豊川悦司
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : オデッサ・エンタテインメント
- ASIN : B006OSR4AG
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 33,365位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2024年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メッセージ性は強いけど、そこをコミカルに表現している三谷作品らしい逸品。久々に見ましたが、二転三転する結論によく考えられてるなと感嘆しました。面白さと深さを感じる作品です。
2024年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近の作品は全体的に良くない、作成スタッフ世代違いで感覚違いかな?
2022年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
優しいどころか、やる気のないこと。それぞれ自分の日常に頭がいっぱいだ。あげく事件の検証を放棄して逃亡を試みる人。感情を吐き出すばかりで議論にならない人。緊迫した雰囲気にのまれて倒れちゃう人、もうカオス。
でも結局、一般庶民が人生経験で真実をなんとな~くわかっていて、でもそれがなんなのか自分でもわかんない。あのもどかしさ。わかるよなぁ。それって日本人が他人と衝突することを避けてばかりで議論そのものに慣れてないからですね。そう考えると怖い作品でもあります。
ピザを注文したのが殺意の証明になるというくだりで、あれ? 仕事で忙しんだから残りは電子レンジでチンして被告はあとで食べるつもりでいたでいいんじゃないか? 殺意の証明にならないよな。
途中でそんな気になりました。いや、細かすぎるかな? よって星一つ消しました。
でも、そう思わせるのは作中の議論に自分がいつの間にか参加してる気分になっているわけで、もう、作者の術中にはまってるんですよね。
でも結局、一般庶民が人生経験で真実をなんとな~くわかっていて、でもそれがなんなのか自分でもわかんない。あのもどかしさ。わかるよなぁ。それって日本人が他人と衝突することを避けてばかりで議論そのものに慣れてないからですね。そう考えると怖い作品でもあります。
ピザを注文したのが殺意の証明になるというくだりで、あれ? 仕事で忙しんだから残りは電子レンジでチンして被告はあとで食べるつもりでいたでいいんじゃないか? 殺意の証明にならないよな。
途中でそんな気になりました。いや、細かすぎるかな? よって星一つ消しました。
でも、そう思わせるのは作中の議論に自分がいつの間にか参加してる気分になっているわけで、もう、作者の術中にはまってるんですよね。
2023年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に面白い映画です。
ただ、あまり出回ってないので困っていたので助かりました。
ただ、あまり出回ってないので困っていたので助かりました。
2021年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作はビデオテープ時代の時から通算すると、何やかんやと四度ソフトを買い重ねています。
中古で買ったレンタル落ちビデオはともかく、DVDディスクだと、2000年のパイオニアLDC版に加え、Blu-ray版の発売元ともなるオデッサ・エンタテインメント版の2012年に出たHDリマスターのヤツ。
そして同社発売のBlu-rayも買い求めたワケだけど、中古ビデオテープの時からBlu-rayに至るまでずーっと不満なのが、一部の音声が聞き取れないままであることです。
聞き取れないのは、単に私の聴覚に問題があるだけかも知れないけれど(加齢でモスキート音も聞き取れなくなっているのは確かだし...)、ビデオテープから三度のメディアをまたいでも「聞き取りにくいまま」てのは、可能性としてはソフト側に問題がある確率の方が高いと感じるんですよねぇ。
その聞き取りにくい音声とは演者の台詞でして、12人が合意し、評決が確定して陪審員が退室する際の場面でして、他の陪審員と最後まで対立した挙げ句に陪審員11号(豊川悦司)に心情を見透かされ、指摘された事で代理報復に固執していたことを自己認識する陪審員2号(相島一之)が肩を落として立ち去る姿を見て、終始、理論立てた議論をするが、上から目線で嫌味な感じの物言いをする陪審員9号(村松克己)が声をかける場面です。
陪審員9号「彼らはよくやったよ/〜じゃないのか?/私は満足だ うん」
の、上記場面、陪審員9号の台詞部分を何度巻き戻し、音量を上げても「〜」部分の台詞はハッキリとは聞き取れず、例えるなら「ジャジャジャ」とした雑音でしか私の耳に届かず、いまだに何と喋られているのか不明なままなのです。
皆さん、私が指摘している台詞の部分、キチンと聞き取れてますか?
また第一声、「彼」も「彼」ではなく、「僕」の可能性もあるんじゃないか?と、続く台詞の整合性からも思ってもいます。←これもホントのとこ、どうなんでしょ?
本編は劇場での公開終了後に「面白いから見てみれば?」と推薦され、ビデオテープで見たのが最初で、映画館の音響設備ではハッキリ聞き取れていたのかは知りませんが、私の自宅の視聴環境では長らく聞き取れないままでいます。再生機やモニターも変えて該当箇所の台詞に注視して耳をそばたてて聞き入りましたが、やっぱりジャジャジャと聞こえるばかりで、何と言っているのかが分からぬまま。
モニターにヘッドフォンを取り付け、音声だけを耳に届くようにすれば、より台詞も判別しやすいのでしょうけど、普段、ヘッドフォンして映画鑑賞しないし、そもそもヘッドフォンを持ってないしで、台詞一つの為にヘッドフォンを購入するのもバカらしく...買う予定もない。
んなワケで、相変わらず音声には不満があるものの、作品自体は規格が新たになる度にソフトを買い重ねるくらいだから「お気に入り」で、鑑賞をオススメ致したいですが、今回、Blu-rayになっても映像そのものに劇的な変化は感じないのが正直な印象で、けっして画質が劣る訳ではないのだけれど、どことなくまったりした質感で、コントラストと言うか、メリハリと言うか、パキッとしたクッキリ解像度ではないので、微妙でわずかばかりの変化しか起きていないのでは?(そりゃ2000年版DVDより綺麗ですよ)と。
だから、Blu-rayの性能の恩恵をダイレクトに感じ取れるまでには各面の調整がなされておらず、技術革新で関心出来る映像(並びに音声)だと思える位置にも到達していないと思ってしまいますね。
■2022年3月14日・追記■
レビューにて触れた本作での聞き取りにくい台詞の件ですが、ちょっと検索したらば私同様に感じてらっしゃる方がいらっしゃり、その方が知恵袋の映画項目にて質問なさってまして、回答が付いておりました。
私が「ジャジャジャ」と聞こえるとした陪審員9号の台詞は、以下のようらしいです。
陪審員9号『「ま、それだけの事でいいん」じゃないのか?』
回答なさった方もヘッドフォンにて音声だけをダイレクトに耳に届くようにして初めて台詞が聞き取れたとおっしゃっているので、聞き取りにくい台詞は素材そのものに原因があり、だから聞き取りにくいのが「普通のこと」みたいですね。
それから、私が「僕」かも?と指摘した喋りだし部分は、最初に聞こえたとおりに「彼」とのこと。
思った通り原版に起因し、今の技術だと不可抗力で修正出来ないとか、俳優さんの滑舌、録音技術など諸々の原因が重なってのことだろうけど、それでもいちいちソフトの購入者たる末端消費者の手を煩わせるなよな!と、言いたくはなるな。
中古で買ったレンタル落ちビデオはともかく、DVDディスクだと、2000年のパイオニアLDC版に加え、Blu-ray版の発売元ともなるオデッサ・エンタテインメント版の2012年に出たHDリマスターのヤツ。
そして同社発売のBlu-rayも買い求めたワケだけど、中古ビデオテープの時からBlu-rayに至るまでずーっと不満なのが、一部の音声が聞き取れないままであることです。
聞き取れないのは、単に私の聴覚に問題があるだけかも知れないけれど(加齢でモスキート音も聞き取れなくなっているのは確かだし...)、ビデオテープから三度のメディアをまたいでも「聞き取りにくいまま」てのは、可能性としてはソフト側に問題がある確率の方が高いと感じるんですよねぇ。
その聞き取りにくい音声とは演者の台詞でして、12人が合意し、評決が確定して陪審員が退室する際の場面でして、他の陪審員と最後まで対立した挙げ句に陪審員11号(豊川悦司)に心情を見透かされ、指摘された事で代理報復に固執していたことを自己認識する陪審員2号(相島一之)が肩を落として立ち去る姿を見て、終始、理論立てた議論をするが、上から目線で嫌味な感じの物言いをする陪審員9号(村松克己)が声をかける場面です。
陪審員9号「彼らはよくやったよ/〜じゃないのか?/私は満足だ うん」
の、上記場面、陪審員9号の台詞部分を何度巻き戻し、音量を上げても「〜」部分の台詞はハッキリとは聞き取れず、例えるなら「ジャジャジャ」とした雑音でしか私の耳に届かず、いまだに何と喋られているのか不明なままなのです。
皆さん、私が指摘している台詞の部分、キチンと聞き取れてますか?
また第一声、「彼」も「彼」ではなく、「僕」の可能性もあるんじゃないか?と、続く台詞の整合性からも思ってもいます。←これもホントのとこ、どうなんでしょ?
本編は劇場での公開終了後に「面白いから見てみれば?」と推薦され、ビデオテープで見たのが最初で、映画館の音響設備ではハッキリ聞き取れていたのかは知りませんが、私の自宅の視聴環境では長らく聞き取れないままでいます。再生機やモニターも変えて該当箇所の台詞に注視して耳をそばたてて聞き入りましたが、やっぱりジャジャジャと聞こえるばかりで、何と言っているのかが分からぬまま。
モニターにヘッドフォンを取り付け、音声だけを耳に届くようにすれば、より台詞も判別しやすいのでしょうけど、普段、ヘッドフォンして映画鑑賞しないし、そもそもヘッドフォンを持ってないしで、台詞一つの為にヘッドフォンを購入するのもバカらしく...買う予定もない。
んなワケで、相変わらず音声には不満があるものの、作品自体は規格が新たになる度にソフトを買い重ねるくらいだから「お気に入り」で、鑑賞をオススメ致したいですが、今回、Blu-rayになっても映像そのものに劇的な変化は感じないのが正直な印象で、けっして画質が劣る訳ではないのだけれど、どことなくまったりした質感で、コントラストと言うか、メリハリと言うか、パキッとしたクッキリ解像度ではないので、微妙でわずかばかりの変化しか起きていないのでは?(そりゃ2000年版DVDより綺麗ですよ)と。
だから、Blu-rayの性能の恩恵をダイレクトに感じ取れるまでには各面の調整がなされておらず、技術革新で関心出来る映像(並びに音声)だと思える位置にも到達していないと思ってしまいますね。
■2022年3月14日・追記■
レビューにて触れた本作での聞き取りにくい台詞の件ですが、ちょっと検索したらば私同様に感じてらっしゃる方がいらっしゃり、その方が知恵袋の映画項目にて質問なさってまして、回答が付いておりました。
私が「ジャジャジャ」と聞こえるとした陪審員9号の台詞は、以下のようらしいです。
陪審員9号『「ま、それだけの事でいいん」じゃないのか?』
回答なさった方もヘッドフォンにて音声だけをダイレクトに耳に届くようにして初めて台詞が聞き取れたとおっしゃっているので、聞き取りにくい台詞は素材そのものに原因があり、だから聞き取りにくいのが「普通のこと」みたいですね。
それから、私が「僕」かも?と指摘した喋りだし部分は、最初に聞こえたとおりに「彼」とのこと。
思った通り原版に起因し、今の技術だと不可抗力で修正出来ないとか、俳優さんの滑舌、録音技術など諸々の原因が重なってのことだろうけど、それでもいちいちソフトの購入者たる末端消費者の手を煩わせるなよな!と、言いたくはなるな。
2021年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大物俳優はいなくても、粗雑な良さ満開で、ダジャレが、ポイントになる所がおもしろかった。
2019年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本に裁判員制度が導入される18年前の1991年、もし陪審制が日本にあったらどんな議論が展開されるのか?
1957年の法廷映画の歴史的名作、監督シドニー・ルメット、主演は名優ヘンリー・フォンダの「12人の怒れる男」をオマージュした法廷コメディで、未だに色褪せない異色の傑作が初のBlu-ray化で見事な発色と画質で甦った。その朗報だけで感激モノだ。
東京サンシャインボーイズの演劇を下敷きに三谷幸喜が映画用に手直しした脚本で、商業ベースで鍛えられた台詞達はかなりの錬度に達しているから面白い。
そして役者は豊川悦司を除いて全員が名バイプレーヤー達で、中では東京サンシャインボーイズ幹部で公演からスライド出演の相島一之と梶原善が力強く引っ張る。長回しシーンが多いのが本作の特徴だが、演劇組に刺激された塩見三省、二瓶鮫一、上田耕一、村松克己、加藤善博ら名脇役達のプライド感がひしひし伝わって来る。
また、「怒れる」との違いは三人の女性裁判員の存在で、主婦、キャリアOL、老女がバランスよく配され、事件に上手く絡んでいる。
「怒れる」では米国らしく民族差別や偏見がクローズアップされているが、邦画なので職業に対する卑屈な態度に置き換えられている。
ストーリーは二転三転の捻りがあり、相島や村松が問題提起する前半、梶原と加藤が掻き回す中盤、それまで存在感が薄かった豊川悦司と老夫婦が頑張る後半の展開の鮮やかさには毎度唸らされる。
途中、密室会議、取引、サボタージュ、感覚論、偏見、記録魔、私情混同等、何処かで見たことある光景が入り乱れて全く飽きない。
後は観てのお楽しみだが、12人の男女を通して、日本人への慈しみと皮肉のエトスをタップリ染み込ませた本作の各シーンは、社会の色んな場面で助けてくれます。
公開から28年、やっとこさ永久保存版に出会えて感謝感激です。
1957年の法廷映画の歴史的名作、監督シドニー・ルメット、主演は名優ヘンリー・フォンダの「12人の怒れる男」をオマージュした法廷コメディで、未だに色褪せない異色の傑作が初のBlu-ray化で見事な発色と画質で甦った。その朗報だけで感激モノだ。
東京サンシャインボーイズの演劇を下敷きに三谷幸喜が映画用に手直しした脚本で、商業ベースで鍛えられた台詞達はかなりの錬度に達しているから面白い。
そして役者は豊川悦司を除いて全員が名バイプレーヤー達で、中では東京サンシャインボーイズ幹部で公演からスライド出演の相島一之と梶原善が力強く引っ張る。長回しシーンが多いのが本作の特徴だが、演劇組に刺激された塩見三省、二瓶鮫一、上田耕一、村松克己、加藤善博ら名脇役達のプライド感がひしひし伝わって来る。
また、「怒れる」との違いは三人の女性裁判員の存在で、主婦、キャリアOL、老女がバランスよく配され、事件に上手く絡んでいる。
「怒れる」では米国らしく民族差別や偏見がクローズアップされているが、邦画なので職業に対する卑屈な態度に置き換えられている。
ストーリーは二転三転の捻りがあり、相島や村松が問題提起する前半、梶原と加藤が掻き回す中盤、それまで存在感が薄かった豊川悦司と老夫婦が頑張る後半の展開の鮮やかさには毎度唸らされる。
途中、密室会議、取引、サボタージュ、感覚論、偏見、記録魔、私情混同等、何処かで見たことある光景が入り乱れて全く飽きない。
後は観てのお楽しみだが、12人の男女を通して、日本人への慈しみと皮肉のエトスをタップリ染み込ませた本作の各シーンは、社会の色んな場面で助けてくれます。
公開から28年、やっとこさ永久保存版に出会えて感謝感激です。
2020年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上映されてからほぼ30年にもなるが、何度観ても全く飽きない。この作品は、一つだけの部屋に集められた12人の陪審員が、ある事件について、議論を交わし結論を導く、という流れである。丁々発止の様子とそれぞれ異なった人格(又は性格)の存在が見所である。あとBlu-ray版を購入したのだが、その特権が付いていないのが、残念です。NG場面などを収録して入れば、楽しめたのに…。